陰陽師で巫女なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の陰陽師で巫女な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月06日の時点で一番の陰陽師で巫女なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.0 1 陰陽師で巫女なアニメランキング1位
RDG レッドデータガール(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (1104)
5493人が棚に入れました
「普通」になりたい少女の願いが、未来を変える――
善も悪もない、新たな学園ファンタジー!
世界遺産に認定される熊野古道、そこにひっそりとたつ玉倉神社。
鈴原泉水子は、神社の宮司である祖父に育てられ、外の世界をほとんど知らない。
長いお下げ髪、めがね、引っ込み思案。
泉水子がさわるとパソコンも携帯もなぜかフリーズしてしまう。
「もっと、普通の女の子になりたい」
周りと違う自分に悩んでいた、そんなある日、
幼なじみの相楽深行が玉倉神社に現れて、泉水子の通う中学校に転校してくることに……
泉水子自身もまだ知らない大きな運命が、静かに動き始める!

声優・キャラクター
早見沙織、内山昂輝、米澤円、石川界人、木村良平、福山潤、釘宮理恵、野島裕史、ブリドカットセーラ恵美、石田彰、朴璐美、井上和彦
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ただのファンタジーラブコメだった件。 

全12話  
ブランド:P.A.WORKS
ジャンル:セカイ系オカルトファンタジーラブコメ
テーマ
不思議な力を持つ少女・鈴原 泉水子が普通になりたいと願う成長物語。

【ストーリーと観方】
タイトルにあるRDGとは、絶滅危惧種の少女。
「あらゆる人々が手に入れたいと思うほど、唯一無二の不思議な力を持つ存在」

その存在を巡る話で進みますが、残念ながら不思議な力は部分的にしか判明しませんw
寧ろ置き去りで終わるので、序章と割り切って下さい。

泉水子に関わる相良深行に注視し、どのように2人の関係が変わり築かれてゆくかが観所です。
序盤は、2人の心情描写がブレて苛々しますが、何を成すべきか理解できていない為です。
さらに宗田真響・真夏の姉弟が中盤から組み込まれ泉水子を触発させる存在になります。
宗田姉弟関係により、さらに超展開要素を増し世界観の理解に努めようとすると拍子抜けします。

世界観を占めるオカルト用語を深く理解する必要はないです。
なんとなくボンヤリと雰囲気アニメとして認識すると良いと想います。

【作画】
OPから引き込まれる熊野古道が素晴らしく、全体的に丁寧に描かれています。意外とバトルシーンが多いですが緊迫感は伝わりません。美麗としか伝わらず残念です。

最初からテーマは分かりますが、世界観との整合性を気にするあまり方向性が蜃気楼のようにボヤけてしまいます。2クールで全て補完する内容であれば申し分ないです。原作は面白いと感じさせてれるモノはありました。

以下、各話感想・個人的な解釈で用語を綴っています。

1話ネタバレレビューを読む

2話ネタバレレビューを読む

3話ネタバレレビューを読む

4・5話ネタバレレビューを読む

6話ネタバレレビューを読む

7話ネタバレレビューを読む
8話ネタバレレビューを読む
9話ネタバレレビューを読む

10話ネタバレレビューを読む

11話ネタバレレビューを読む

12話ネタバレレビューを読む

【解決した内容】ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 33
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

イライラして、怒りすらこみあげてきましたw 雑すぎる話しでラノベの怖さを知りました

久しぶりに見た気がする、一見まともに見えるけど、かなりの無茶振りアニメ。
設定が謎すぎて、1~3話あたりまでは、唐突な展開にかなりの混乱が予想されます。
視聴していてもペースがつかみにくい。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ネガエバデテクルヨー

山伏、陰陽師、心霊などなど、和風学園ファンタジーの世界観は魅力的であったが、
正直なところ、人物に共感できず、世界観にもあまり浸れず・・で退屈に感じることが多かったアニメ。
全体的に自己完結・自己中心的な考え方の人物ばかりに感じる。
ちょっと打ち解けたと思っても次の回になればそれぞれ勝手に行動してることなんてことがざら・・。

あまりに特段楽しめた点が思いつかなかったのでせめてどうしてつまらなかったのか分析してみることに。

■人物への感情移入の難しさ
作品の性質としては、泉水子とそれを取り巻く環境の変化(はじめての○○という経験)を眺めながら、
周囲との関わりや泉水子自身の心情を感じ取っていく、というタイプのものだと思うのだが、
まず話の軸としての目的(世界遺産云々)がぼかされているので、各々人物の目指すところが分からない。

目的がはっきりしないので、考えも掴めず、行き当たりばったりでふらふらとしている印象しかなかった。
主軸となる主観的視点もなく、客観視できるほどの説明もなく、断片的な情報が飛び交うよう。
それが当然のように受容されている超常現象と人物たちの心情に視聴側とのギャップを感じてしまう。

■盛り上がりの乏しさ
なにがどれほど凄いのか、怖ろしいのか、とかが感覚的すぎてわからない、というのもあるかもしれない。
具体的に泉水子ちゃんのやったことといえば・・ネタバレレビューを読む
結局不思議な力とはなんだったのか、どんな選択に迫られ、なんの決定をしたのか、
世界遺産選定やらは何の関わりがあったのか、サブキャラ達は何がしたかったのか・・
その辺りは全くわからなかった。

ホラー要素のようなものもあったが、差し迫った危機として感じられるような展開にはならず。
とするとやはり人物の心情変化等に注目するしかないのだけど、
前述のように共感は難しく、そこに至るまでの展開も毎度唐突なんだよ・・色々と・・だった。

視聴時感想
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19

68.1 2 陰陽師で巫女なアニメランキング2位
ゴーストハント(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (437)
2312人が棚に入れました
舞台は、主人公・谷山麻衣が通う都内の高校。
旧校舎で心霊現象が発生し、渋谷サイキックリサーチという心霊現象の調査事務所が調査にやってくる。事故で助手に怪我を負わせ、高価な機材を壊してしまった麻衣は、弁償する代わりに所長・渋谷一也の助手の代理をすることになるのだが…。

声優・キャラクター
名塚佳織、泰勇気、成田剣、浜田賢二、釘宮理恵、岡本信彦、鈴木真仁、岡野浩介

ほるん吹き さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本格的なミステリーホラー

主人公の麻衣は、「渋谷サイキック・リサーチ(SPR)」という事務所でバイトをしている女子高生。所長は麻衣と同じくらいの年の少年・ナル。SPRでは依頼のあった心霊現象による様々な事件を、霊能者らと協力しながら調査している。

物語は全25話、大きく分けて8つの話があります。心霊現象による事件の内容はポルターガイストや呪い、祟り、超能力にまつわる話などなど。

この作品は、単に「心霊現象コワイ」といった恐怖の演出があるだけではありません。
この事件を起こしている亡霊の正体は○○だ!と確信して徐霊に踏み出すも、全く見当違いで逆に返り討ちに合うなどと、事件の真相には裏があったりして推理物の要素も強いです。さながら「心霊探偵」といったところ。犯人を亡霊に置き換えた「金田一少年の事件簿」のようでした(例えが若干古いですがw)。

心霊現象を調べていく手段として、高感度カメラや集音マイクといった精密機械を使って、科学的に分析していくのは斬新でした。怪現象が起きるとノイズやカメラの映像の乱れ、温度の急激な変化などがおこり、データとして記録されるので妙な説得力があります。それをもとに類似の例や過去の事件などと照らし合わせ、調査を進めていきます。

でもいざ亡霊に襲われた時や、徐霊・浄霊するときに活躍するのはやっぱり霊能者たち。その仲間たちは坊主、巫女、エクソシストなど様々。肩書きだけ聞くと何だか堅苦しいイメージの人々ですが、実際はもっとくだけた人たちです。



せっかくなので、簡単に主要キャラの紹介もしておきます。


谷山麻衣:
元気いっぱいの明るい性格で、困ってる人を放っておけない、まさに主人公気質の女の子。

ナル:
イケメンな所長。クールでナルシスト。プライドが高く毒舌だけど、心霊現象に関する知識は豊富。

リン:
ナルの片腕的存在。何考えてるか分からない長身で寡黙な中国人。中国呪術を使います。

滝川法生:
長身長髪で陽気なぼーさん。見た目はチャラいけどいざというときはすごく頼りになるみんなの兄貴分。お札や念仏などの法力で徐霊します。

松崎綾子:
ド派手な衣装と化粧をしてる、色々と騒がしいおばさ…お姉さんの巫女。いまいち能力を発揮できないけど、条件さえ揃えばその力は絶大。

ジョン・ブラウン:
悪魔祓いが得意なエクソシスト。なぜか怪しい関西弁をしゃべる、綺麗な顔した外人さん。温厚な性格。聖書や聖水などを使います。

原真砂子:
プライドの高いクールな着物少女。霊を自分に憑依させる、口寄せが出来る霊媒師。


ナルとリンさんはちょっと冷たい感じですが、普段は基本的にみんな仲が良く、キャラクター同士のやりとりもおもしろいです。
麻衣と真砂子はナルを巡って恋のライバル(?)といった関係で最初は仲が悪いですが、様々な事件でピンチの際に助け合ったり、互いの苦悩を理解しあったりしていくうちに仲良くなっていきます。デレた真砂子可愛い!
ちなみに、麻衣とナルは霊能力がないように見えて、実は色々あるんですがネタバレになりそうなのでここでは伏せておきます。



作中では多くの心霊現象や霊能術が出てきます。専門用語とか出てきてちょっと混乱しそうですが、ナルをはじめ専門家の方々が素人である麻衣に説明がてら、視聴者にも詳しく解説してくれるのでその点は心配ないと思います。色々盛りだくさんなので、ホラー好きの方はぜひチェックしてみて下さい!


長々と駄文を書き綴ってしまいました…。ここまで読んで下さった方々、ありがとうございましたm(_ _)m

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18

斎 美織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

夏になり…

アニメから入りました。
夏になり、ホラー系の物が見たいなぁと思い探して見つけました。
原作は小野不由美さん作の『悪霊シリーズ』と言うものです。
後私は学生時代これを視聴したので学校の図書室で
メディアファクトリーから出版された小説と
講談社X文庫ホワイトハートから出版された『悪夢の棲む家』を読みました。

なかよしで漫画化されていたりと、
どちらかと言えば女性向けアニメだと思います。

主人公は女子高生ひょんなことから
自分の通っている学校に幽霊が居るかどうか
調査に来た霊能者たちと関わっていき心霊体験をするというもの。

主な要素はホラー、ギャグ、恋愛です。
心霊体験をしつつ高まる恋心!
けれどその恋も一筋縄じゃ行かないんですよね…
詳しくはネタバレになるので書きませんが
主人公が想い人だと思ってた人は本当は…!
という展開です。

そんなに怖くないだろうと思っていましたが
アニメ18~21話の『血塗られた迷宮』はホラー苦手な人なら
軽くトラウマものかも…というくらいには怖いです。
けれどすっごく怖いのが見たい!って人は
かなり物足りないかも知れません。

ですが、内容は興味深く
心霊現象を機械を使い調査するなんて場面が出てきて
幽霊なんか居ない呪い何て存在しない超能力者は嘘つきだなど
否定するのかな?と思いきや、逆に
科学的に確かに変化が存在し説明しえない何かがある!
と証明して肯定しているのが新鮮でした。
実際主要メンバーの中には特殊な力を持っている人が多数存在します。
そして調査の末怪奇現象の原因は霊の所為だけではなかった!
なんて時も。

キャラクターは個性的で素敵な人が多く
作画も声優さんも申し分ないかと。
物語が進むにつれ出てくる謎、あの人の過去…等々。
キャラクターを好きになれば気になって
続きが見たくなると思われます。
個人的にはとても良作で夏になると何度も見返しています。

個人的な推しメンはリン(本名:林興徐)です!
クールで堅物だと思っていた彼の笑顔や戸惑った顔がたまらない!!!
って人はきっとこの人好きになると思いますよ。

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以下原作宣伝的な書き込みなので興味ない人は読まなくてOKです!


怖いのが見たいという人にはアニメよりも原作をお勧めします。
ただし、『悪霊シリーズ』は主人公視点で話が進んでおり
文章の所々に主人公の心の声などの描写が多くみられ、
好き嫌いの分かれる書き方になっているのでご注意です!
けれどアニメ化されていない部分も是非是非読んでほしいので
秘密などが明らかになる7巻は必見です!
『悪魔の棲む家』は『悪霊シリーズ』と文章の書き方が大幅に変わっており
此方は文章的には問題なく読めると思います。
そして、此方の方が怖いです。ちょっぴりグロ注意。

残念なのは続編が期待できない事です、
『悪魔の棲む家』を読んだファンから作者の方に
私達が思っていたのと違う!などの意見が多く寄せられ
ファンの望む物語は書けないとの事でシリーズが中断してしまいました。
私としてはリンというキャラが推しメンなのですが…
彼余り出番がないので、これから続けば出番が有るかも!
と思っていたのでとても残念です。

文句をいう人も居るみたいですが私としては
とても素敵で大好きな作品の一つです。
皆さんも宜しければご視聴ください!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見逃してたら勿体ない!原作:小野不由美の本格的ミステリーホラー作品!

『十二国記』『屍鬼』で有名な小野不由美の小説原作。
原作未読。全25話。2006年放送。

心霊現象調査事務所「渋谷サイキック・リサーチ(SPR)」の仲間たちと、依頼人から持ち込まれた心霊現象を解明していく物語。

依頼事にFile分けされており、8つの事件を解明していきますが、後半に描かれる事件ほど段々にホラー度サスペンス度が増していきます。File7「血塗られた迷宮」とFile8「呪われた家」は本格的に怖かった。夜中に見ると本気でゾッとします。
12話以降のストーリーは特に続きが気になる展開が多く、夢中になって視聴しました。とっても面白かったです。

ゴーストハンターというタイトルですが、イメージ的に子供向けの妖怪退治の話かなーと思ってたけど、これは子供が見たらトラウマになるレベルのホラーさです。
怨念、祟り、呪い等、日本ならではの薄気味悪さ、じっとりとした怖さを見事に表現していて、ご都合主義ハッピーエンドではなく、後味が悪く謎が残ったままなのもTheジャパニーズホラーって感じで非常に良かった。
お坊さん、巫女さん、エクソシスト、霊能者などが出てきますが、日本の伝承や退魔法、霊的な現象に対する科学的な話までひろーく知識をつけてくれるような解説シーンがちゃんとあるのも楽しめたポイントでした。面白かった。

この作品の魅力は音楽にもあります。OPとEDも独特の恐怖感を煽るような曲、そして作中の怖さを倍増させるBGM、効果音。絶妙で怖かった。より作品に没頭する音楽でした。素晴らしい。

キャラについて、ヒロインはちょっとウザったい時もあったけど、頼りになるかっこいいお坊さんがいたので全部チャラになりました。ぼーさんかっこよすぎた。後半に出てくる安原くんも頼りなるし頭がいい立ち回りするからとっても好き。
作中で1番顔がいいと言われてモテてたナルの良さはイマイチ分からなかったな。

2006年放送の古い作品ですが、今見ても見劣りしなき紛うことなき名作でした。とっても面白かった。前半軌道に乗るまでちょっと時間かかりますが、後半からの物語はとってもオススメです。ホラー作品サスペンス作品好きな方にはぜひ見て欲しい。ジャパニーズホラー好きな方オススメです!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12

60.8 3 陰陽師で巫女なアニメランキング3位
レンタルマギカ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (221)
1700人が棚に入れました
人が思うより、少しだけ世界には魔法が多い人が思うより、少しだけ世界には神秘が多い。臆病で弱気な高校生・伊庭いつきが父の失踪を機に継ぐこととなった魔法使い派遣会社「アストラル」。慣れない社長業に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員たちと共に迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジー。

声優・キャラクター
福山潤、植田佳奈、高橋美佳子、諏訪部順一、釘宮理恵、伊藤静、小野大輔
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

10年近く愛し続けている作品です

放送が2007年でしたから、もう10年近く経ちます。

レンマギと出会ったのは、私が深夜アニメに手を出し始めた頃でした。
それまではキッズ向けや少年誌原作のアニメばかり観ていたのでラノベ原作のアニメというのがとても新鮮に感じたのを憶えています。

特に私の心をつかんだのは古今東西の魔術・魔法が協力しあって、問題解決をするという設定でした。
槍を使うものもあれば、魔獣を操っているものもあるし、玉串(神社にあるアレ)を振るだけのものもある。装いも違えば攻撃方法も術式もバラバラでどんなバトルが繰り広げられるのかとわくわくしました。
陰陽師・巫女・魔女・魔眼・眼帯・オッドアイというとっつきやすい要素が序盤から登場していたことも胸ときめかせた要因の一つでした。

要するに、厨二病心をくすぐられてしまったわけです。

ところが、専門用語や時系列の多いレンマギでは、知らない間に話が進んでしまって置いてけぼりな状態に・・・

「猫屋敷さんを見続ける為にもなんとかせねば…」
そう考えた私は、原作の購入を検討することにしました。

(アニメに関係がないので折りたたんでおきます)
ネタバレレビューを読む

原作を読んでアニメと見比べて分かったのは、話の順序が想像よりもバラバラになっているということ。長編ストーリーの大部分が削られていること、そして三輪先生という人物についてです。

まず、物語の順序から突っ込んでいきます。原作は長編・長編・短編集…というペースで結構短編集が出ているため、アニメでも短編を1話とする構成になっているのですが、アニメの物語はわざわざ原作の刊行順に関係なく、バラバラに組み込んであるのです。何故入れ替えたのか、物語の流れからは想像もつきません。
アニメが置いてけぼりになった一員はここにありとみました。

次にストーリーカットについてです。
前述のとおり、レンマギには短編集が多くあり、短編については基本的に1話で制作する為、しっかりと味付けされた物語が味わえるのですが、問題は長編の方です。
原作的に丸々1巻分を使った長編は、物語の進行に欠かせない重要な部分になるのですが、長編の1エピソードがアニメになると、2〜3話にしかならないんです!!
し か も、その中には上下巻を1エピソードとした物語がたった2話になってしまったものも!さて、物語の方はどうなったかと言うと…
以外と纏まってはいたのですが、アニオリとしか呼べない別物になっておりました。
これでは原作ファンは怒っても仕方が無い。
2クールもあるんだからもうちょっとどうにかならなかったのかなと思いました。

さて、もう一点の三輪先生という存在についてです。
アニメの最後の魔術解説コーナーに登場しており、ずっと原作者なのかなと考えていたのですが、原作に魔術考証で携わっている三輪清宗さんという方だそうです。
シュタインズゲートの小説を書いていたり、カバネリやヴヴヴなどのSF考証だったり、がっこうぐらしの脚本などをされている方ですね。

SF考証が入っているだけあって、緻密な魔術描写とそれを最大限活かされた世界観は飽和しているラノベ界においても今なおトップレベルに君臨するんじゃないかと思います。

そんな偉大な原作をもったアニメですから、話の面白さで言えば、断然原作の方が面白いと思えます。
しかし、ちょっとでも原作の片鱗をみせるアニメが、つまらないなんて事は、まずありえないですし、アニメにはアニメのいい所があるので、その点について、物語以外の評価で触れていきます。

声優の評価
メインキャストの声優陣がとにかく豪華です!
福山潤・植田佳奈・高橋美佳子・諏訪部順一・釘宮理恵・伊藤静・名塚佳織・小西克幸・安元洋貴・甲斐田裕子・藤原啓治・小野大輔・櫻井孝宏・宮野真守と当時でも錚々たる顔ぶれ。
回ごとのゲストキャラの声優もすごいですよ~
このままガンダムも出来てしまいそうです。

キャラの評価
短編メインだったためか、キャラ一人一人にスポットのあたっていたのが良かったです。キャラを楽しむことが目的なら良いアニメなのかな・・・
特に18話ソロモンの絆の隻蓮さんとダフネさんのやり取りは良かったなあ~
準レギュラーポジションの二人の大人の恋の始まりがちょっとベタに終わりは爽やかに描かれているのが良いです。
アニメを観て以来この二人が大好きになりました。
ちなみに、一番好きなキャラは猫屋敷蓮です。

作画の評価
キャラデザが原作とかけ離れているのはやや残念ですが、安定した作画に、雰囲気のある色使いが魅力的でした。

音楽の評価
主題歌
OP コミネリサ「宇宙に咲く」
ED 吉田旬吾「歩いていこう。」
OPは英語と日本語の2バージョンが入れ替わりで使われています。シリアスな魔導バトルものにふさわしいかっこいいOPです。
タイトルロゴになぞらえた十字に歌詞を流しとてもかっこいい演出になっています。
EDは声優が歌っているアストラルvarsionがあり、こちらも入れ替わりで使われています。安らぎのEDです。黒羽まなみちゃんがとっても可愛いです。


総評
原作ファンとしては、絵柄、ストーリー構成的に納得のいかない部分もあるのですが、見返してみるとアニメはアニメで良いところがあるということに気づかされました。
原作も終了し、アニメも特報が無いままもうすぐ10周年を迎えようとしています。もう世間的にはオワコンなんでしょうか。しかし、それでもかまわないと私は思います。いつまでも私の心の拠り所として大切にしていきたい、そんな作品です。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

霧枝 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アディリシアさんだけは★5!! 異論はみとめ(ry

アディリシアさん好きです! 結婚して下さい!

作業用BGMを聞いたら”Faith”(コミネリサ)がかかったよ。
なのでレンタルマギカのレビューを書こうと思います。

金髪縦ロールに緑のslanted eyes! 魔術結社”ゲーティア”の首
領にして、名門貴族Mathers家のお嬢様! 
アディリシア・レン・メイザースさんは未だに私の憧れの存在。

痛友に誘われて、アディリシアさんのコスをしてしまった過去は未
来永劫封印するとして、未だにアディリシアさんのフィギュアは大
事に飾ってたりするとかなんとか・・・。もはや家宝!

さて痛いお話は終わりにして、以下アニメの内容。

簡単に言うと、お父さんの失踪により魔法使い派遣会社アストラル
の跡継ぎを任せられた伊庭 いつき君が、個性的なアストラルの社
員(魔法使い)と共に数々の(魔法的な)事件を解決していくと言うス
トーリー。
魔法バトルあり、ヒロインとのラブストーリーありってとこかしら。

メインヒロインはアストラルの社員である穂波・高瀬・アンブラー
さんと、魔術結社ゲーティア首領であるアディリシア・レン・メイ
ザースさんの2人かな。
穂波さんは神戸弁で眼鏡っ娘と言う個性的なキャラ。アディリシア
さんに関しては前述の通りの正統派ツンデレヒロイン。
アストラルには、他に幽霊の黒羽 まなみさん、葛城 みかんちゃん
と言うサブヒロインも居ます。

黒羽さんは”WHITE ALBUM”(ホワイトアルバム)の森川 由綺さんを
彷彿させる黒髪美少女。
みかんちゃんは、くるくると可愛らしいロリロリキャラ。声優さん
は業界に疎い霧枝さえも存じ上げている釘宮理恵さんが担当してい
るんだって・・・。

伊庭 いつき君は妖精眼(glamsight)って言う特殊な眼の持ち主。
普段は眼帯で眼を封印しているんだけど、いざって言う時にはこの
眼帯を外し、妖精眼の力で活躍しちゃう・・・って言う設定なんだ
けど、なんかあんまり格好良く無いかも。
それは妖精眼の設定が、あくまでも”魔物の全てを見抜けるって”
事だけで、妖精眼の力で魔物を直接やっつけるとか、相手の魔術師
を倒しちゃうって事は出来ないから。

なので、アストラルの社員に相手の攻撃予測や、こちらからの攻撃
場所などを指示するだけって立場です。
うん、なんだか微妙だね・・・。

本作ですが、原作を読んだ方からは酷評されているみたいですね。
曰く、時系列をシャッフルしてしまっており、視聴者に混乱を来す。

残念ですけど、もっともかと思います。
私は原作を読んでいませんが、1話冒頭からいきなりフルメンバーが
揃っていて、説明は登場人物の設定やお話の背景の説明が後回しに
なっている事には違和感を感じました。
但し、最後まで不親切かと言うとそう言う訳ではなく、後日のお話
の中でキチンと説明がされます。
また、舞台設定となっている魔術の用語などについても、主人公の
いつき君に説明すると言う設定で親切丁寧に教えてくれます。

なので不親切であるとか、解りづらいと言う事では無いのですが、
問題は観る側の興味を引きつけておけるかどうかだと思います。
そう言う意味で、冒頭で時系列をシャッフルしてしまったのは登場
人物に興味を持つ機会を削いでしまったし、原作を知っている人に
対しては混乱を招いてしまったと思います。

あ、後は主人公であるいつき君が、ともかく優柔不断で頼りない事。
にも関わらずヒロインからは熱愛の対象ってのも違和感あり。
確かに底抜けに純粋でやさしいんだけど、それだけで恋愛の対象に
なるのかな~~なんて冷めた目で見ちゃう自分に自己嫌悪・・・。

お話のエンディングも正直不満。
言いたいこと、伝えたい事は解るけど、当事者が行動を起こそう
と思う原因が余りにも稚拙。そこを納得させないと、誰も感情移
入なんか出来ないと思うな。

後、アディリシアさんと主人公との関係をちゃんと最後まで描いて
よ!! このままじゃすんごく不完全燃焼!!

・・・・・・・・。

ちょっと辛口に書いちゃいましたけど、霧枝は嫌いじゃないです。
この作品。
全24話と長い作品ではありますが、たいていのお話は1話完結で気
軽に観られる点、舞台設定が緻密でキチンと作り込みされている点、
お話のテーマとなる事件が毎回趣向が凝らされており飽きない点、
等がさすがにベストセラー小説である原作のエッセンスがつぎ込ま
れているのかな~?(読んで無いから解らず)と感じるからです。

個性的なキャラも好きです。
キャラ絵も大好きです。(特にアディリシアさん!!)
音楽も好きです。
OPはコミネリサさんの”宇宙に咲く”。
回により歌詞が英語となった”Faith”に変わります。
ともかくコミネリサさんの歌唱力に驚かされる名曲かと思います。

あ、スペシャルアルバム(CD)”THE 縁起物?聴くと幸せになれる
(かも)”に収録されている「紅の伝説」は超お勧め!!
この曲もコミネリサさんで、宇宙に咲くと並ぶ名曲かと思います。
まぁCDの内容自体はどうしょうも無く、正直聞いていると痛いん
ですけどね・・・・。


みなさまからの評判はあまりよろしく無いこの作品ですけど、ア
ディリシアさん好きの霧枝としては、是非次回作をお願いしたい
です。
素材はすごく良いと思うので、もう少し構成を練り込んで貰えれ
ば、きっと化ける作品になると思います。

(最後にひとこと)
レビューを書き終えた後にWikiを見ました。アディリシアさんの
原作でのその後の活躍?が解り、すごく嬉しかったです!!
あっでも本編未視聴の方は絶対Wiki見ちゃ駄目よ。つまんなくな
るから。

アディリシアさんが気になるから、やっぱり原作読んでみようか
な~。

おしまい・・・。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

視ろ!見ろ!

オカルティックファンタジーアクション?全24話。

人が思うより、少しだけ世界には魔法が多い。
人が思うより、少しだけ世界には神秘が多い。

ケルト魔術・ソロモン王の魔術・錬金術・陰陽道・神道
神楽・祓魔式・死霊術・ルーン魔術・密教・禁呪等様々。

其処に所謂「魔眼(妖精眼)」を持つ主人公を軸に展開する。

如何にも和洋折衷で方程式的魔法や神話的なものや伝承
のような曖昧なものも含めたオカルト風の魔法ものです。

主人公他メイン登場人物が高校生位の年齢ということで
学園ラブコメ要素も可也強く盛り込まれている。

序盤は謎展開の伏線張り以外はドタバタなギャグ展開も
あったり、友情や仲間意識やライバルとしての確執など
人間関係中心のエピソードや個々の掘り下げ回想も多い。

メインキャストがひと通り掘り下げられる頃には大きな
伏線が陰謀として露呈して、其々の想いに信念を持って
精一杯立ち向かうという解りやすいストーリー。

其処までのエピソードが結構面白かった。
正直馬鹿にしてた魔眼(眼帯もの含む)で初めて楽しめた。

福山さんが開眼する時の「ルル」と被る台詞の言い回しで
この後逆にルルを視ることになったのだけど・・笑った♪
諏訪部順一さんも掴み所のない雰囲気が良い感じでした。
猫いっぱい纏わりついてて可愛いしw
釘宮さんはどの作品も釘宮病全開ですねw
伊藤静さん・・何でも熟すね・・
植田佳奈は大阪出身か・・

その他の声優も結構良かったです♪
OP/ED他音に関しては可也好みでした。
キャラデザも男女平均のデフォで見易かった。

眼が・・眼が・・の呪力テンプレネタは結構好き。
時々啀み合いの仲裁に使うとかw結構知能犯w


臆病で弱気な高校生・伊庭いつきが父の失踪を機に継ぐ
事となった魔法使い派遣会社「アストラル」。
慣れない社長業に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員
たちと共に迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジー。


伊庭 いつき(福山潤/大浦冬華※幼少時)
呪力を見る事が可能な魔眼「妖精眼(グラムサイト)」を持つ。
「アストラル」2代目社長。勇花という義妹が居る。
異常なほど恐がり。特徴は右目にある大きな眼帯。

穂波・高瀬・アンブラー(植田佳奈)社長秘書兼教育係
「アストラル」ケルト魔術・魔女術課正社員であり魔法使い。
眼鏡をかけ関西弁(神戸弁)を話す。古びた箒で空を舞う。
大きな帽子に闇色のマント、片手には樫の木の杖。

Adilisia=lenn=Mathers(高橋美佳子)
魔術結社「ゲーティア」首領。名門貴族メイザース家の娘。
ソロモン王の魔術によりソロモン72柱の魔神を行使できる。
胸には五芒星のペンダントを下げた少女。典型的なお嬢様。

猫屋敷 蓮(諏訪部順一)猫をこよなく愛する陰陽術師。
「アストラル」専務取締役兼陰陽道課課長。情報収集が得意。
4匹の猫の使い魔(式神)は青龍、白虎、朱雀、玄武。

葛城 みかん(釘宮理恵)神道系魔術結社本家直系の生まれ。
「アストラル」神道課契約社員。血族から落ちこぼれ扱い。
千早に紅袴という巫女装束に身を包むツーテールの少女。

黒羽 まなみ(伊藤静)事務所の掃除やお茶くみをする見習。
「アストラル」幽霊課契約社員。魔法使い以外には見えない。
自我認識により、ポルターガイストを念動力のように使う。

隻蓮(小西克幸)布留部市にある竜蓮寺の住職で放浪癖。
「アストラル」真言密教課契約社員。武術と武具の手練れ。
常に虚無僧の格好をしており、10代で密教を修めている。

影崎(小野大輔)「協会」における「アストラル」担当者。
中肉中背であまりにも普通すぎる顔他特徴がないのが特徴。
禁忌を犯した魔法使いを裁く「魔法使いを罰する魔法使い」

オズワルド・レン・メイザース(中村秀利)
アディリシアの父で「ゲーティア」先代首領。

ダフネ(甲斐田裕子)「ゲーティア」の徒弟。
石動 圭(櫻井孝宏)「協会」の監査員
ラピス(名塚佳織)12歳くらいに見える謎の少女
フィン・クルーダ(宮野真守)チェンジリング。
城 桔梗(田中理恵)‎鈴香の娘であり、香、みかんの母親

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

56.5 4 陰陽師で巫女なアニメランキング4位
夢使い(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (33)
194人が棚に入れました
古代呪術集団の末裔「夢使い」。
日常の中で、突然起こる不可解な事件の背後には必ず誰かの"夢"が存在する。この世界で言う"夢"とは、強く想い願うこと…。
時に、それらは心の中から現実世界へと境界を飛び越え、夢は"悪夢"となって災いをなす。
三島塔子&燐子をはじめとする「夢使い」達は独自の呪術を駆使して暴れ出した"悪夢"を鎮め、"夢"の持ち主を探し出して本来の"夢"へと帰す。
呪術を使って悪夢を鎮める「夢使い」たちの活躍を描く!

声優・キャラクター
川澄綾子、真堂圭、久川綾、関智一、能登麻美子

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

巫女の魔法少女+巨大化するおもちゃ。原作とは全く違う“マッドハウス”制作アニメ。

「夢使い」と言われる“9つの星”の名を持つ現し世と現世を行き来する存在。童遊斎おもちゃ店店主である夢使い
のリーダー「三島塔子」や妹の「三島燐子」を始めとした人物たちが玩具の力を借り怪異と戦うストーリー。

実はこのアニメ、ほぼ原作とは別モノと言ってもいい。

原作だと神棚のような呪具に「おもちゃ」を納めることでおもちゃと同化し、例えばロボットならその必殺技などを
扱えるようになる。(原作では超電磁ロボと合体w)飛行機のおもちゃと同化すると体が割れ飛行機に変形する。
これがグロ表現とも取れる為、人体が割れたり変形したりといったものはアニメでは無く、おもちゃが巨大化するだけ。

性的な表現が多いことも設定を変える要因に。

一巻の一話目から少女同士のセクシャルマイノリティを描き、人体が割れて少女の美しさを残したまま異形の機械が
体から伸び、変形して男根を形どった蛇のようなものが少女を喰らい、その少女も食べられることで性的興奮を
覚えながら全身を食いつくされ、食べられた彼女は少女の体から出てきた卵の中に宿る・・・という内容(一部抜粋)

「月刊アフタヌーン」掲載作に恥じないジャンルでお送りする通好みの漫画なのですが、アニメ版は改変されてます。

そもそもこの頃から始まった「UHFアニメ」という放送枠が特殊な、18禁ゲーム原作や過激な表現をするアニメ枠が
ありまして・・その枠にすら適さないということで、制作の「マッドハウス」は基本的な“夢使い”といわれる設定や
登場人物だけを使いアニメは制作されました。原作は6巻で打ち切りになり、その中の丸々3巻分で一つの話をやる為
アニメではやれないでしょうし、漫画のストーリーは上述1話の後、更にアブノーマルな性表現が出てくるので、
当たり前ですけど放送に乗せることは出来ません。アニメ版はおジャ魔女どれみ等のニチアサ系魔法少女に近い。

原作で後半に出てくる主要人物も早々と出てきますし、作者の植芝理一の前作「ディスコミュニケーション」の
“精霊編”の設定から流用されている「夢使い」のキャラクター達ですが、主人公の夢使いリーダー「三島塔子」の
酒好き設定が無くなって呑んだくれじゃなくなったり、逆に“精霊編”からの設定を持ってきたりと違いは多い。

もはや完全なオリジナルアニメといっても良い作りなので、原作は原作、アニメはアニメ、と楽しめましたね。

まあ・・ここまで書いてなんですが、正直面白いかと言われると疑問なので、これはわかり易くジャンルが好きな
人にしかオススメできません。う~ん・・(^_^;)「怪奇」「魔法少女」「おもちゃ」が好きな人ならどうぞ(?)


↓雑談

タグに入ってるゴーストバスターズw

打ち切りになった漫画を使いアニメ化。連載が終了していてのタイミングでしたし、マッドハウス中々攻めてますね。

好きな人はとことんまで好き。他の人は頭に「?」マークをつけるタイプの作品だと、まずは言っておきます。
原作者の植芝理一の他作品は「謎の彼女X」「ディスコミュニケーション」「大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック」など
謎の彼女Xはアニメ化されましたね。作者は究極のサブカル好きで近親相姦や少女性愛などを得意(?)とする。
神話や民俗学の設定などを作品に取り入れ、マンガやアニメに特撮などのオマージュも沢山出てきます。

この辺の趣味や共感がある方は植芝理一作が大好きですよね。アニメは普通の魔法少女(ちょっとニチアサ寄り)
漫画版は通好みの変なやつで、アフタヌーン作家だなぁ~と感心する以外は飛び抜けて好きなわけではないですが
原作の細かいビッシリとした描写は良いです。アニメはそれがあまり無いのが残念。動かせないし作画大変だしねw

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12

おんみょん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

バトルが無駄だしカッコ悪い

このアニメについて言う前に、監督のやまざきかずお氏について一言。

僕がこのアニメを見ようとしたきっかけは、やまざきかずお氏がシナリオを手掛けた「サンパギータ」というノベルゲームが滅茶苦茶好きだから。一人の女性に全てを尽くすという構図が何ともたまらなく愛らしい。

そんなやまざきかずお氏が監督を務めたアニメということで視聴・・・が、つまらなかったです()

人の心の闇を映し出す夢っていう設定はすごく好き。だけどそれを奇妙な武器でやっつけるっていうのがダサいし根本の解決になっていない。成長のきっかけを放棄してるみたいで嫌だった。

武器なんだけどこれが奇妙。中が箱になってて玩具を入れるっていうくっそアナログ仕様。そこからビーム出したりもうダメな意味でめちゃくちゃ。

監督の力というよりは、元ネタがつまらないという話。


あっ、「サンパギータ」ぜひやってみてください。PSかPSPで遊べます。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

淡々としたストーリー

原作は「謎の彼女X」の植芝理一氏、漫画は結構お気に入りなんですがアニメは展開がちょっと平坦過ぎの印象でした。
話をもう少し膨らませてメリハリをつけられれば面白くなったかな、ちょっと残念。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

61.9 5 陰陽師で巫女なアニメランキング5位
X-エックス(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (47)
361人が棚に入れました
東京を舞台に、人類の存続を求める天の龍と、汚染されたそれではなく、自然のあふれる地球に帰したがっている地の龍の戦いを描いている。CLAMP原作のファンタジー・アニメ。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

初期CLAMPの未完作ですが、ツバサの外伝的な楽しみ方が出来ました。

◆設定過多でカオスな異能力バトルもの

自然破壊が続く東京で、ネタバレレビューを読む激突する・・・というなかなか壮大なプロットの作品ですが、登場キャラが多く、かつ彼ら/彼女らの異能力の設定がゴチャゴチャし過ぎで、肝心のシナリオがキャラ設定に振り回されてイマイチ面白さが伝わって来ない印象でした。

CLAMPらしく、悲しい恋あり・熱い友情ありのドラマチック&ロマンチックな作風ですが、本作の頃はCLAMPさんもまだシナリオを綺麗に纏める技術が発展途上だったのかも知れませんね。

とはいえ、本作には、後のCLAMPの人気作『ツバサ・クロニクル』の脇役キャラが多数登場するので、私のようにそちらを先に視聴して気に入っている人には、本作をその外伝みたいに楽しめる余地があるかも知れません(そういう意味で個人評価を ☆ 3.8 と心持ち高めに付けています)。

なお本作には、先行して制作されたダイジェスト的な劇場版もあるのですが、そちらはTV版以上のトンデモ展開が続くので敢えて視聴はお薦めしません。


◆設定メモ

登場キャラが多いので、キャラ名・能力・役柄等を事前にある程度把握しておくと視聴が楽になると思います。
(以下WIKIPEDIA等から引用編集、★は『ツバサ・クロニクル』の登場キャラ)

◎天の龍

「天の龍の神威」に率いられる7人の能力者。別名「七つの封印」。
彼らが勝ち残れば、人類は生き延びる。
彼らのうち少なくとも6人は結界を創り出す能力を保持。
真面目タイプが多い。
ネタバレレビューを読む

◎地の龍

「地の龍の神威」に率いられる7人の能力者。別名「七人の御使い」。
彼らが結界をすべて破壊し尽くせば、地球は生き長らえる。
サイコパスや引きこもりタイプが多い。
ネタバレレビューを読む

◎その他
ネタバレレビューを読む


◆制作情報(TVシリーズ)
ネタバレレビューを読む


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== X -エックス- (2001年10月-2002年3月) ============
ネタバレレビューを読む
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)14、☆(並回)9、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.8

OP 「eX dream」
ED 「secret sorrow」


◆制作情報(劇場版)
ネタバレレビューを読む


◆タイトル&評価

============== 劇場版 X -エックス- (1996年8月) ============

全1話 ☆ 3.5 ※TV版のダイジェスト的なアナザーストーリー、1時間28分

主題歌「Forever Love」

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

20年以上前の作品でも十分楽しめる普遍的な面白さは、さすがCLAMP!

【レビューNo.91】(初回登録:2023/10/21)
コミック原作で2001年作品。全24話。
今では、(魔法を含め)異能力モノと言えば異世界やゲーム世界への転生で
「凡人でも異能力者になれる」
作品が多いですが、本作は古い作品らしく陰陽師や霊峰高野山だの由緒正し
しき神社の巫女といった「神聖なる力を宿した血筋」という正統派。
そういう意味では、引きニートでもガチャが引けるいい時代になったのか?!

(ストーリー)
母の遺言で沖縄から東京に帰ってきた少年がいた。彼の名は司狼神威。異能を
有する彼には、人類の存亡を懸けた2つの選択肢が示されている。
・「天の龍」となり人類の存続を願う道
・「地の龍」となり人類を汚染とみなし、自然あふれる地球に戻そうとする道
 (人類の滅亡)
また「運命の時」が近づいたとして
・「天の龍」陣営 →「七つの封印」と呼ばれる者たち
・「地の龍」陣営 →「七人の御使い」と呼ばれる者たち
それぞれの運命を背負った異能力者たちも、続々と東京に終結しつつあった。
そして司狼神威は決断する。自分は愛する者を守るため「天の龍」になると。
その時、彼の幼馴染で「神威の添星」であった桃生封真が「もう1人の神威」と
して覚醒、「地の龍」として別人格が現れる。
こうして「天の龍」と「地の龍」の「2人の神威」が誕生した今、人類の存亡を
懸けた最終決戦が幕を開ける!!

(評 価)
・CLAMPお得意のスターシステム型のエンターテイメント作品
 CLAMPのアニメ化作品といえば「カードキャプターさくら」「XXXHOLiC」
 「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」などが有名ですが、本作はそれ以前の作品
 となります。
 (といってもいまだ原作は完結していないが)
 「X」以前の作品「東京BABYLON」等の登場人物が出演するなどクロスオーバ
 ー作品でCLAMPお得意のスターシステムを採用しています。
 両陣営の登場人物を下記に示します。

 『天の龍ー七つの封印(人類の存続)』
 ネタバレレビューを読む

 『地の龍ー七人の御使い(人類の滅亡)』
 ネタバレレビューを読む

 また「天の龍」の拠点として「CLAMP学園」も登場します。
 その他夢見という存在が物語に大きく関わっており、国会議事堂の地下で
 国を未来を予見して国事にかかわる丁(ひのと)の存在であったり
 (夢見で神威の運命を指し示し、人類存続のため神威に助けを求める)
 玖月牙暁を通じて(以下重要ネタバレ)
 ネタバレレビューを読む

・東京は地球の要?!結界石を廻る攻防
 物語では「東京は地球を支える楔」として、数々の人為的な結界が張り巡
 らされています。
 ・(皇居を中心に仏手の形に敷かれた絃状結界の山手線
 ・サンシャイン60、靖国神社、レインボーブリッジ、東京タワー等
 これらの人工建造物は「結界石」と呼ばれ、全てが破壊されれば大規模な
 災害が発生し、文明が破壊され人類が滅ぶとされており、
 ・この結界石を守るのが「天の龍」の役目であり
 ・逆に破壊するのが「地の龍」の目的
 となっており、この結界石の攻防を廻って、両陣営の激しい攻防が繰り広
 げられます。

・しっかりした人物描写に恋愛模様、果てはBL要素まで
 2クールなので登場人物の掘り下げはかなりしっかりやってくれます。
 それに意外にも恋愛要素が多く、それも結構面白いです。 
 そして「神威×封真」や「東京BABYLON」から続く「昴流×星史郎」のBL
 要素までwww(それほど強い描写はないけどね)
 2000年辺りの少し古いキャラデザではありますが、当時のCLAMPらしさが
 発揮されており美少年・美少女ぶりが映えるって感じですね。
 (「コードギアス 反逆のルルーシュ」のキャラデザ原案もCLAMPが手掛
  けいるのですが、それをよりキリっとシャープにした感じですかね。
  作品全体としても終末の戦いを連想させるためか、暗めのトーンながら
  も結構はっきり目の強い感じですし。)
 四六時中バトルしてるわけではないので、むしろ3:7位でヒューマンド
 ラマの割合の方が高いって感じですね。
 (大体「2人の神威」誕生が12話と結構遅めなんだよなw)

上述の通り本作はいまだ原作が完結しておらず、途中からはアニオリ展開と
なりますが、きちんと結末まで描いてくれているのは高評価。
(休載理由として、阪神淡路大震災や神戸連続児童殺傷事件やその他の猟奇
 的な事件が起こったことでオチが難しくなったと述べている)
それでも2021年3月時点で累計発行部数は1200万部を記録するなど、原作は
かなりの人気作であります。
単純な異能力バトルだけでなく、良くも悪くも人間模様も細かく描写されて
おりその辺りが複雑に見えたり、2人の神威やら夢見や神剣のくだりなどい
ろいろ話を盛ってくるので、初見ではちょっと理解し難い部分が多いかも。
それでも作画のレベルも高く、物語もしっかり作り込まれているので、今の
量産型の異能力モノに食傷気味の方には、結構新鮮に映るのでは。
(ここまで手が込んだ重いダークファンタジーって今の流行じゃないしね)
20年以上前の作品ながらも普遍的な面白さがあるのは、さすがCLAMPといった
ところ。

それに毎回最後にかかる劇中音楽も、荘厳な感じで締めてくれるので高評価。

(追 記)
この辺りだと本作と「東京BABYLON」の原作は既読ですが、かなり前だったの
で、原作がどこまでだったとかは全然覚えてねえw
あと「東京BABYLON」は「東京BABYLON 2021」としてのアニメ化プロジェクト
が、まさかの盗作騒動で中止になるとはwww
(でも調べてみると、原作への敬意を感じないキャラデザとか、大コケしてた
 可能性も高そうなんだよな)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

詰めが甘い・・というか世界観や設定が浅い感じ。

2001年10月3日 - 2002年3月25日TV放送された。全24話。
1992年5月号連載開始の漫画を元に制作されたTVアニメ。
1996年8月3日公開の劇場版アニメもある。上映時間98分。
※原作は諸事情(大震災等災害や猟奇事件の影響)休載中。
原作 - CLAMP / アニメーション制作 - マッドハウス。

あらすじ&設定。

東京を舞台に、人類の存続を求める「天の龍」と、自然溢れる
地球に戻そうとする「地の龍」の戦いを描いている。

感想。

序盤は粛々と・・かと言って地味という展開でもなく色々な
謎や問題・・登場人物も矢継ぎ早に登場。派手さはないけど
作風や世界観は分かる感じ。キャラデザも落ち着いた感じの
綺麗系でキャラの個性も解りやすく出ている感じ。

もう少し日常が明るい描写があっても良いような気もする。
終始重い感じで暗いので・・関西弁の人だけ妙に浮いてる。
俗っぽく軽口の空汰が軸で、結構キツイと感じる事も多い。

そういう意味でも演出は徹底していて作風の雰囲気を重視。
作画も丁寧で特に表情は綺麗に描いているので印象は良い。
メイン人物の掘り下げに1話丸ごと使うエピソードも多い。

後2~3人でも人気声優が入れば完璧だった気がするけど・・
特に役不足という声優がいたというわけでもなくそれなり。

1クール終了でも殆ど変化は無く・・天と地の闘いの意味は
明確になってるけど、作風から関西弁の空汰・・でしゃばり
過ぎに感じるのは私だけだろうか?半分どころか、1/3でも
充分目立ったと想うのだけれども・・凄く静かな進行なので
ボケもツッコミもしない軽口だけの空汰が結構鬱陶しい・・

17話で総集編?愈々クライマックスなのかな?凄く半端な?
タイミングにも感じるけど・・作品も半端な感じなので・・

23話まで相当死者が出るけど・・音楽は異常な程に盛り上が
るのに、超感動な描写では余り感動やお涙頂戴は感じないと
いう・・何処で盛上がるのか?と期待した人が居ないと想う
けれど・・それでも予想以上に盛り上がらないのは物語とし
て・・どうなのだろう・・


司狼 神威:鈴村健一
高校1年生。地球の未来を左右できる存在(1人目)。
短気で粗暴だが、口下手で穏やかな、優しく繊細な性格。
封真と小鳥の幼馴染。小柄な美少年。戦闘能力は高く強大。

桃生 封真:諏訪部順一
高校2年生。地球の未来を左右できる存在(2人目)。
刀隠神社の跡取り息子。神威の幼馴染。寡黙で家族思い。

桃生 小鳥:能登麻美子
神威の幼馴染で封真の妹。
植物や鳥と話ができ、潜在的に夢見としての能力を持つ。

有洙川 空汰:真殿光昭
「天の龍」の一人。結界は立方体。社交的な性格で関西弁。
高野山の秘蔵っ子で、高野山の開祖に匹敵する力を持つ。

鬼咒 嵐:柚木涼香
「天の龍」の一人。掌から御神体を出す。結界は四角錐。
伊勢の隠し巫女で、伊勢の霊力総てをその身に隠す。

蒼軌 征一狼:森川智之
「天の龍」の一人。結界は八角柱。出版社勤務。
心優しい風使いで、妻と娘を愛している。

夏澄 火煉:沢海陽子/金田朋子
「天の龍」の一人。火を操る異能者。結界は十字架型。
自分の能力を気味悪がった母親に虐待を受けて育った。

猫依 護刃:佐久間紅美
「天の龍」の一人。結界は円柱。志勇草薙のことが好き。
三峰神社の孫娘にして、眷属神「犬鬼」を使役する。

皇 昴流:杉田智和
「天の龍」の一人。陰陽師の最高峰・皇家当主。結界は星型。
可也の実力者でだが、周りとはあまり協力をしたがらない。

麒飼 遊人:古屋道秋
「地の龍」の一人。区役所に勤める公務員。暗器を使用する。
ホストっぽい外見の水使い。飄々とした性格。

八頭司 颯姫:桑島法子
「地の龍」の一人。天才ハッカー。スパコンとリンクする。
過去にフリーメーソンでセフィロトの研究をしていた。

志勇 草薙:相沢まさき
「地の龍」の一人。陸上自衛隊員。草木や動物と話ができる。
犬鬼が見えた事が切欠で護刃と親しくなる。心優しい性格。

桜塚 星史郎:かわのをとや
「地の龍」の一人。皇家と双璧をなす暗殺者集団の力を継ぐ。
温和な表情とは裏腹に、感情を排した冷徹な人格破綻者。

那吒/塔城 霞月:くまいもとこ
「地の龍」の一人。後者は塔城製薬会長の孫娘の名前。

玖月 牙暁:うえだゆうじ
「地の龍」の一人。夢見で、現在植物人間状態。
FOUR SEASONS HOTELに長期滞在客として宿泊している。

丁:久川綾
国会議事堂の地下で暮らす夢見。見た目は護刃より幼い。
地球存亡の為、神威に助けを求める。頭に直接語り掛ける。

庚:幸田夏穂
丁の妹で東京都知事秘書。外見20代の美女。
夢見ではないが、他人の夢に入り込む能力を持つ。

砕軌 玳透:谷山紀章
10歳の頃から丁に仕え、密かに好意を持っている。
伊勢付きの風使い一族の一人。征一狼の甥。

蒼氷・緋炎:河原木志穂
丁に仕える女官たち。両親に倣い、丁を「姫」と呼ぶ。

桃生 鏡護:石井康嗣
封真・小鳥の父親。刀隠神社の神主。
神社を襲った那吒から神剣を守るために命を落とす。

桃生 紗鵺:根谷美智子
封真・小鳥の母親。小鳥が10歳の時に神剣を生み死亡する。

司狼 斗織:井上喜久子
神威の母親。紗鵺とは高校で出会った。
地球の影贄となったが失敗する。旧姓:真神。

真神 時鼓:渡辺美佐
斗織の妹。小鳥達の通う高校の保健医だった。
神威より14歳上。神威のためにもう一本の神剣を生み出す。

皇 北都:雪野五月
昴流の双子の姉で、すでに故人。牙暁の最愛の人。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
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